■ 100円CDの不思議 (2001.8.11)

もう旧聞に属するかもしれないが、噂に聞いていた100円CDを買うチャンスがあった。「ザ100円SHOPダイソー」(JR東戸塚駅・西口)で、店頭にあったものからとりあえず3枚を選んでみた。他に「広沢虎造……」とかいろいろあったのであるが、如何に100円でもちょっとそちらには食欲がわかない。

うち2枚は、やはりというかCD-Rである。素人考えでも100円CDを実現するためには、フリー音源で著作権料をクリアするか、プレス/媒体費用を削減するしかないと思う。CD-RにはMade in Taiwanの刻印あり。

(1)“若き日のカラヤン”ベートーベン 交響曲第5番、交響曲第8番 CD-C-6
いずれもオーケストラはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とある。録音年は1946年、1948年とのこと。挿入されているチラシによればこれは、「若き日のカラヤン」シリーズとして10枚もののうちの1枚である。演奏は紛れもなくカラヤンでしょう。1946、48年――38、40歳の年齢に相応しい、トスカニーニを思わせる颯爽としたものです。いかんせん録音の古さは否定できない。もちろんモノラルである。特に交響曲第8番の方は録音テープ?のトラブルが目立つ。

シリーズにはアダージョと称する1枚があったりして、企画担当者のセンスはなかなかと思われる。しかし、このCDのマーケティング・ポリシーは不思議である。真っ当なカラヤン・ファンであれば、まずこのCDに手を出すことはないと思う。逆に、かろうじてカラヤンの名前を聞きかじっている初心者がこのCDを手に入れたとしても、この録音の古さを誤解してしまうだろう。クラシックCDとは、こんな音かと次のCDには手を出さないかもしれない。……1コインCDにあまり目くじらを立てることはないか!

このCDについては、情報満載の加藤幸弘さんの下記サイトに綿密なレポートがありますのでクリックして見て下さい。
ClassicalCD Information & Reviews 100円ショップのカラヤンCD


次はネイチャー・サウンド・リラクゼーションと称する、2枚のCD-Rである。これもチラシによれば全10枚のシリーズ。いずれも自然音に挿入曲を重ねている。

(2)森のささやき CD-R-1 挿入曲は、ジムノペディー、平均律フーガ他。

(3)クジラのコーラス CD-R-7 挿入曲は、子犬のワルツ、パッヘルベルのカノン他。

この2枚では、「森のささやき」がお勧めでしょう。清流があるのか、森の中の鳥のさえずりと共に、ピアノソロが入っている。演奏は比較的まともだし、違和感なく調和しています。リラクゼーションに偽りはありません。



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