■ 大野和士:都響12月 定期演奏会 (2014.12.8)





東京文化会館 大ホール 2014.12.8(月)
久しぶりの文化会館は改装を終えたようである。ホール内の照明が明るくなったような気がするのだがLED照明かな。


当夜のプログラムは、バルトークとシュミットという、いかにも大野和士以外では考えられないもの。『月刊都響』(12月号)には、「モダニズムの先端を行きながらも実に人間的である、2つの音楽の対比」という大野自身の言葉が載っている。いずれも1930年代に完成した作品とのことだ。




自分にとってはシュミットの音楽を聞くのは初めてなので楽しみ。それに、今回はひょんなことから、2階正面のS席が手に入った。いつもは5階席なので大違いだ。

最初はバルトークの「弦チェレ」。大野の狙いは、曲の構造を、研ぎ澄まされた演奏で明らかにすることだったか。対向配置のオケもステレオ効果を発揮。神秘感も感じた。うかつにも、この曲に管楽器が登場しないことを見過ごしていた!
大野の指揮では、「管弦楽のための協奏曲」を聞いたこと(2012.6.20)を思いだした。⇒こちら

シュミットの交響曲。これはシュミットの初孫の出産時に亡くなった一人娘の思い出に捧げて作曲されたとのこと。確かに、悲しみが全曲をおおっているように感じる。ずっと、落ち着きどころのないままの、不安定な印象が続く。ときにマーラーを思わせる感傷的なメロディーが出てくる。シュミットがマーラー指揮下のウィーン宮廷歌劇場でチェロを弾いていたエピソードを思い出させる。

冒頭のトランペットは演奏が大変だったよう。このメロディが何回も出てくる。そして、終結部もこれだ。オケの総奏部分では、洗練された音色が感じられなかったのだが、ホールのせいだったのだろうか。

<プログラム>
バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽
フランツ・シュミット:交響曲 第4番


戻る